和紙障子
以前にも一度ブログにアップし、LadyRisaのトップページにも載っている『和紙障子』
ありがたいことにご好評とのことで、再度作成を依頼されました!(社内から)
出来上がるまでの一連の流れを細かくつらつらと。長いのでお時間許す際にご覧ください…m(__)m
①和紙をカット
今回は市販の少しマスが小さめな三つ折り障子を使用します。
まずは障子を「ポチっとな」な感じで購入。
現物が手元に来たら障子のマス(和紙を貼る部分)のサイズを測り、そのサイズに和紙をカット。
※もちろん枠に糊を付けて貼るので、枠も入れてサイズを測ります
この時点で、まだ私は他の作業中なため別スタッフが作業をしてくれました。
その数、約150枚。お疲れ様です…(>_
②デザインする
※三つ折り障子は、そのままだと作業が難しいので部品をはずして3枚に分けています
カットが終わると、どのように配置するのかを決めます。このタイミングで私も一緒に作業へ。
配置は完全におまかせだったのでカットした様々な色柄の和紙を見ながら
「グラデーション?」「色相環みたいにする?」「3枚あるし色分ける?」など
いろんなアイデアを出しながら出た結論は『寒色・暖色・中間色で分ける』
そうときまれば、せっせと3つのグループに分けていきます。
もちろん、モリサの紙には白や黒の無彩色があるのでそれはまた別に。
分けた後は、実際に配置をしてバランスの確認。この配置決めが一番難しい…
同じ柄がなるべく並ばないように、同じ濃淡のものが並んでぼやけない様に。など、出来あがったときにバランスよく見えるようにしていきます。
1枚の配置を完成させ第3者の目で確認してもらいOKサインが出たので、早速糊貼りへ。
そこで悲劇が起きました…(笑)
お昼休憩を挟み、やる気を出して午後の作業に取り掛かろうとしたところ
一緒に作業をしていた子が一言
「他の仕事頼まれた。」
『…えっ、』
そう、和紙障子制作は手の空いている時間でしているので忙しい現場の仕事が回ってくるともちろんそっち優先なのです。
糊貼りだけならまだしも、まだ2枚分の配置を考えていなかったので、センスのない私は焦りました(・・;)
とりあえずまだ少し時間があったので、急遽糊貼りをやめ2枚目の配置を考えることに
けどどうやら神様はそんなに優しくないようで、すぐに彼女は「頑張って。」と言葉を残して居なくなってしまいました…カナシイ(T_T)
そこからなけなしのセンスをフル稼働させて2枚目の配置が完成。我ながら良いセンスだったので1人だったことも忘れ糊貼りへと作業を移行します。
③糊貼り
今回使用した三つ折り障子は、もちろんすでに紙が貼られています
でも和紙を貼るのにはこの紙は必要ないので「すみません…」と和紙を貼る部分の紙をはがしていきます
※はがす作業も大変なので、和紙障子を作りたい。という方は、枠組みだけのものがあれば是非そちらをご購入ください
はがし作業の途中で、出荷の準備のため工場へ足を運んだ私は1人の先輩に出会います
「午前中で用事を終わらせて手が空いている。」と話す先輩
和紙障子を作成していることを知っていたので
かくかくしかじか…事情を話し『手伝ってください!』とお願いをすると「いいよ。一緒にやろ~。」と快くOKしてくださりました!
救世主だ…!工場で出会ったのは救世主でした。
その後事務所に戻り、2人ではがし作業→糊貼りを
前回同様、下から順番に配置した和紙を貼っていきます。
徐々に仕上がっていく障子を見ては、お互いに『キレイ!』と褒め合う私たち
休憩を挟み作業を続けること約3時間。お互い1枚ずつ和紙障子を完成。先輩、ありがとうございました!(^^)!
④仕上げ
翌日、みんな大忙しの中最後の1枚を仕上げようと朝からやる気満々の私
ですが、待っているのは配置決めから。
予想通り、これにかなりの時間をとられました…。
暖色系の配置をしていたのですが、モリサの紙は赤・ピンクの色が似たものが多くどうしてもぼやけてしまうのです。
なんとか配置を決め、黙々と糊付け作業をしていきます。(1人なので…カナシイ
終わるのだろうか…と心配していましたが午後2時半、すべての糊貼りが完成!
どうしても紙はたわんでしまうので、仕上げに3枚に霧吹きで水を飛ばし乾かします。
※和紙の種類によっては、水をかけすぎてしまうとふにゃふにゃになって戻らない場合もありますのでご注意ください。
乾いたら、きれいに張っているか軽く触って確かめます。この時破らないようにご注意を!
出来あがったら、3枚に分けていた障子を元の状態に戻して完成(^^♪
※定番色に黒もありますが、バランスを考えて入れていません
皆さんにお披露目してその日のうちにこの障子は段ボールの中へ。
この障子は11/15.16に東京にて行われる『紙の時間』で展示予定です。
障子前で写真を撮れるか…は分かりませんが、ご来場の方は是非モリサブースへ♪
最後まで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
興味がある方は是非挑戦してみてください(*^^)v